2014年10月29日水曜日

ジョンの写真展 in LA

今年1月〜3月にかけてコロラドで開催されていた、ジョンの写真展「Sweet, Sweet Life: The Photographic Work of John Denver」が、現在ロサンジェルスで開催されています。
会場はSubstrade というギャラリーで10月24日から11月23日まで、ジョンが世界中で撮影してきた写真を展示中。見るだけでなく購入することもできます。
オープニングセレモニーは、ちょうどウォークオブフェイム除幕式と同じ日に行なわれました。 



【写真展の紹介記事〜Varietyより】

アメリカの大手映画・芸能雑誌Varietyのサイトでこの写真展が紹介されています。

その内容は、ジョンの1983年時インタビューの言葉、持っていたカメラや10,000枚近いスライドフィルムのスチル写真を撮っていたこと、この写真展がデンバー、スノーマスに続きロサンジェルスで開催されること、などです。
今回展示される写真は、自然の中で撮ったもの、NASAの宇宙開発関連、アフリカへ行った時のものなど、そのテーマがジョンの音楽と密接な関係にあるものばかりです。
写真は購入可能で最も高価な写真は、森の木々の上にジョンの影を写したセルフポートレートで2,200ドル(約23万8000円)の値段がついています。 

Varietyのサイトはこちら 


【サブストレード ギャラリー】

写真展を開催しているSubstrade Gallery は、なんとオンラインで展示写真を公開しています。「写真は購入可能です。世界中どこでも発送いたします。」と表示され、その下に47点の写真が掲載されているではないですか!一番上にあるのが、「Self Portrait」です。ジョンの顔は写っていなくても、そのシルエットがまさにジョンです。生き方、姿勢がこの一枚に表現されていて、静かな感動が涌き起こって来る一枚です。

中ほどにある「Rocks」というタイトルの写真は、日本で撮ったものですよね。
1981年の日本ツアー終了後、プライベートで紀伊半島から東海地方へと訪ね歩いていましたので(高野山、那智勝浦、大地、鳥羽、天竜川など)この写真は二見ヶ浦の夫婦岩です。

こんな写真も拝むことができるなんて、いや〜嬉しいったら!

Substrade Galleryのサイトはこちら


私はジョンの撮った写真がとても好きです。ただの風景写真じゃないんですね。どの写真にも人の営みや、生命の躍動が感じられるから。世界のどこに行っても人が一生懸命生きている。自然の中を見渡せば小さな花から大きな動物まで、みな一生懸命生きている。そんな瞬間を切り取っているから。

1983年のインタビュー日本語訳をこの下に載せましたので、よかったらお読みください。(私の訳ですので、多少間違っているかもしれません。お許しを)
ジョンがどんな視点で写真を撮っていたのかが、よくわかるインタビューです。


【デンバーポストとロッキーマウンテンニュース1983年 ジョンへのインタビュー】 

John: 写真をずっと楽しみでやってきました。ほっとするんです。他のことをすべて忘れて、今この瞬間に焦点を当てて切り取ることができる、それが写真の素晴らしさなんです。撮った写真をお披露目するのは、ライブコンサートをする時ほど自信があるわけでもないんです。写真は自分がどう物事を見ているかを表す手段なので。

撮り方で一番こだわってるのは、色調、光、そして構図です。旅に出ることが多いので、目が留り興味を引かれる光景があれば、特にそこに何か面白さを感じれば、撮ります。あるがままの生(生命、生活)を表現するために。写真が好きなんです。一人の人間としての楽しみを与えてくれます。

僕は一方的にカメラを向けられることが多い立場にいます。だから自分が人間を撮るのはちょっと難しいですね。その相手が完全にくつろいでいるか離れた位置にいる状況でならいいですけど。悲しい状況は撮りません。人が見て「おお、いやだ」と言うようなものは撮っていません。

僕の持っているのは35mmカメラ2台とレンズが8個です。それからハッセルブラッドも持っていて時々使っています。まるでカメラの広告塔ですね。僕のツアー中は、カメラバッグが一番重い荷物なんですよ。

*ハッセルブラッド…スエーデンのメーカーのカメラ wikiリンク 


原文
Over the years I’ve always enjoyed taking photos as a way of relaxing. For me it offers a wonderful opportunity to stop and focus on this moment right here and forget all the other things. I’m less secure [showing my photos than giving a live concert], because my photography is about the way I look at things.

The things I like the most in photography are color, light and composition. I travel a lot. If there is an interesting scene that catches my eye, I photograph it to show life the way it really is – especially if there is something funny in it. I like pictures that let me enjoy myself as a human being.

I’ve been in situations where I’ve so much felt the intrusions of the camera that it’s difficult for me to take pictures of people. It has to be a situation where the person is totally comfortable or far away. I’ve never looked at the sad things, I don’t think I’ve taken anything that you’d see and say, ‘Oh, Lord.’

I have two 35mm cameras and eight lenses, and I have a Hasselblad I use once in a while. I get a lot of flack about it. My camera bag is the heaviest thing on the tour.

*Excerpts from interviews with John Denver
in the Denver Post and Rocky Mountain News in 1983.


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